어린왕자이야기

ヴォイス~命なき者の声~ 04 본문

나의 공부/Drama★Story

ヴォイス~命なき者の声~ 04

grandguy 2009. 4. 27. 09:51

解剖(かいぼう)(だい)(うえ)親友(しんゆう)

(あずま)(りん)大学(だいがく)医学部(いがくぶ)解剖(かいぼう)(しつ)に、(わか)男性(だんせい)遺体(いたい)(はこ)()まれる。加地(かじ)(だい)()(あきら)(ふとし))らが遺体(いたい)対面(たいめん)する(なか)石末(いしずえ)亮介(りょうすけ)生田(いくた)()(しん))は、(じょ)(きょう)夏井(なつい)(がわ)玲子(れいこ)矢田(やだ)亜希子(あきこ))が()()げる遺体(いたい)情報(じょうほう)驚愕(きょうがく)する。それが、亮介(りょうすけ)高校(こうこう)同級生(どうきゅうせい)山倉(やまぐら)医科(いか)大学(だいがく)五十嵐(いがらし)富士夫(ふじお)田中(たなか)(けい))だったからだ。

刑事(けいじ)大和田(おおわだ)(さとし)山崎(やまざき)(たつき)(はん))は、遺体(いたい)発見(はっけん)現場(げんば)富士夫(ふじお)部屋(へや)大麻(たいま)吸殻(すいがら)、シーフードピザなどが(のこ)されていたと報告(ほうこく)。また、大学(だいがく)(ない)大麻(たいま)()っていた高沢(たかさわ)という(おとこ)失踪(しっそう)していて、富士夫(ふじお)高沢(たかさわ)のグループの一員(いちいん)だったと(うたが)う。

その()教授(きょうじゅ)佐川(さがわ)文彦(ふみひこ)時任(ときとう)三郎(さぶろう))による解剖(かいぼう)結果(けっか)(かお)(なぐ)られた(あと)はあるが、死因(しいん)窒息(ちっそく)()判明(はんめい)(だい)()久保(くぼ)(あき)佳奈子(かなこ)石原(いしはら)さとみ)、桐畑(きりばたけ)(あきら)(たいら)遠藤(えんどう)(たけし)(わたる))、(はね)()(あきら)佐藤(さとう)智仁(ともひと))は、原因(げんいん)推測(すいそく)(はじ)める。

そんな(おり)高沢(たかさわ)逮捕(たいほ)される。高沢(たかさわ)は、富士夫(ふじお)(なぐ)ったことは(みと)めるが、窒息(ちっそく)(かん)しては()らないと(はな)す。仲間(なかま)だった富士夫(ふじお)高沢(たかさわ)がなぜそんなことになったのか、亮介(りょうすけ)疑問(ぎもん)(おも)うが、富士夫(ふじお)高沢(たかざわ)都合(つごう)よく使(つか)われ、大麻(たいま)強要(きょうよう)されていたらしいことがわかる。

後日(ごじつ)技官(ぎかん)蕪木(かぶらき)(まこと)泉谷(いずみや)しげる)が富士夫(ふじお)にアナフィラキシーショックという急性(きゅうせい)アレルギー反応(はんのう)があったことを発見(はっけん)し……。

公式(こうしき)HPより

冒頭(ぼうとう)先週(せんしゅう)(はは)(けん)(かん)して感謝(かんしゃ)言葉(ことば)()べる佳奈子(かなこ)
佐川(さがわ)教授(きょうじゅ)
(なが)いことここにいるとさ、事件(じけん)真相(しんそう)(あば)いて(くだ)さいとか、
 死者(ししゃ)無念(むねん)()らして(した)さいって()われること、(おお)いんだけどさ。
 結局(けっきょく)法医学(ほういがく)って、遺族(いぞく)(ため)にあるものだと(おも)うんだ。
 (いま)までわからなかった真実(しんじつ)()()うことによって、
 ()()()えるための(あら)たな(いち)()()()す、
 その手助(てだす)けをすることなんじゃないかって。
 だから、これからの久保(くぼ)(あき)(くん)のことを(たの)しみにしているよ。
 遺族(いぞく)としての気持(きも)ちを(いた)いほど(かん)じてきた(きみ)なりの、
 法医学(ほういがく)が、きっとあると(おも)う。」
(はな)します。
大切(たいせつ)(ひと)()()()えられずに()きずりながら()きていた
佳奈子(かなこ)は、(はは)()真相(しんそう)()り、(あら)たな(いち)()()()すことが
出来(でき)ました。

そして今回(こんかい)は、それが亮介(りょうすけ)()こりました。

その(まえ)に、今回(こんかい)(だい)()の「どうして?」は、携帯(けいたい)(ちゃく)メロ。
友達(ともだち)グループごとに(ちゃく)メロを()けている、という(あきら)(たいら)理解(りかい)出来(でき)ない(だい)()
(わたし)携帯(けいたい)電話(でんわ)()ったばかりの(ころ)(いろ)んな(ちゃく)メロを使(つか)いたくて
グループごとに()けていたけれど、(いま)はシンプルなもの(ひと)つだけ
使(つか)っています。
(あきら)(たいら)卓球(たっきゅう)()仲間(なかま)(ちゃく)メロは、ピンポンの(たま)()(おと)
そして、(あきら)設定(せってい)は、ジェイソンのテーマ?

今回(こんかい)(あずま)(りん)大学(だいがく)医学部(いがくぶ)(はこ)()まれた遺体(いたい)は、亮介(りょうすけ)高校(こうこう)時代(じだい)友人(ゆうじん)
富士夫(ふじお)

富士夫(ふじお)殺害(さつがい)現場(げんば)には、ジュースの(はい)ったグラスに()()まれた
携帯(けいたい)電話(でんわ)、そして高校(こうこう)卒業(そつぎょう)アルバム。
集合(しゅうごう)写真(しゃしん)亮介(りょうすけ)写真(しゃしん)のアップ。

その(ころ)亮介(りょうすけ)は、父親(ちちおや)である院長(いんちょう)自分(じぶん)(おも)いを(つた)えようと
部屋(へや)をノックしようとしますが、躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。
まだ覚悟(かくご)出来(でき)てないようです。
その(とき)友人(ゆうじん)からの電話(でんわ)で、富士夫(ふじお)()()げられます。
富士夫(ふじお)()んだ。しかも部屋(へや)大麻(たいま)やっていたらしい・・。」

ニュースキャスターが身内(みうち)事故(じこ)(つた)える、というドラマを
()たことがありますが、()()いの遺体(いたい)解剖(かいぼう)・・という立場(たちば)
本当(ほんとう)(つら)(おも)いをするのでしょうね。
殺害(さつがい)現場(げんば)状況(じょうきょう)説明(せつめい)する刑事(けいじ)
「テーブル(まわ)りには、灰皿(はいざら)(はい)った大麻(たいま)吸殻(すいがら)
 雑誌(ざっし)卒業(そつぎょう)アルバム。
 ()べかけのシーフードピザと、リンゴジュース。
 あと、ジュースが(はい)ったコップの(なか)に、死亡(しぼう)(しゃ)携帯(けいたい)電話(でんわ)
 (はい)ってた。大麻(たいま)でかなり朦朧(もうろう)としてたんじゃないのかな。
 (おな)じイベントサークルの高沢(たかさわ)って(おとこ)行方(ゆくえ)
 わからなくなっている。
 学校(がっこう)(ない)大麻(たいま)()りさばいていた首謀(しゅぼう)(しゃ)って(うわさ)だ。
 (かれ)も、そのグループの一員(いちいん)だったみたいだな。
 大麻(たいま)やった挙句(あげく)(なぐ)られて()ぬなんて、一番(いちばん)みっともないっつーか、
 (なさ)けないっつーかな。」
「あんたに(なに)がわかるんだよ!
 こいつは、(おれ)高校(こうこう)(とき)()れなんだよ。 
 富士夫(ふじお)は、大麻(たいま)なんかやるやつじゃない!
 事件(じけん)()()まれたに()まってんだろ!
 (なに)()らないくせに・・()ったような(かお)して(しゃべ)ってんじゃねーよ!」
亮介(りょうすけ)はそう()うと()()してしまいます。

亮介(りょうすけ)()玲子(れいこ)
()ちなさい!
 (わたし)たちの仕事(しごと)は、(うしな)った(いのち)から(はっ)せられる、かすかな(こえ)(ひろ)うこと。
 だから、どんな遺体(いたい)(まえ)にしても、感情(かんじょう)(なが)されず、冷静(れいせい)でいなければ
 ならない。
 法医学(ほういがく)(みち)本当(ほんとう)目指(めざ)()があるのであれば、そのことだけは
 (きも)(めい)じてほしいの。」
玲子(れいこ)言葉(ことば)()亮介(りょうすけ)ですが、解剖(かいぼう)(しつ)(もど)(こと)出来(でき)ませんでした。

亮介(りょうすけ)()かった場所(ばしょ)は、富士夫(ふじお)(とお)っていた医大(いだい)
大学生(だいがくせい)(はなし)()くと、富士夫(ふじお)一緒(いっしょ)にいた高沢(たかさわ)大麻(たいま)売買(ばいばい)をしていて
きっと富士夫(ふじお)一緒(いっしょ)大麻(たいま)()っていただろうとのこと。

()()亮介(りょうすけ)(はげ)まそう、()()げようと、佳奈子(かなこ)()せたガッツポーズに
「それジェイソンの(かお)だろ!」と(だい)()
「・・ジェイソンの(かお)()たことあるの!?」
()(いあ)二人(ふたり)恋人(こいびと)同士(どうし)みたいです。

検査(けんさ)(ちゅう)蕪木(かぶらき)に、亮介(りょうすけ)(ため)(ちから)になりたいと手伝(てつだ)いを(もう)()(あきら)(たいら)

そんな(なか)高沢(たかさわ)逮捕(たいほ)される。

富士夫(ふじお)がピザを()べたから(なぐ)ったと供述(きょうじゅつ)する高沢(たかさわ)
(なか)のいいはずの二人(ふたり)なのになぜ高沢(たかさわ)富士夫(ふじお)(なぐ)ったのかと
疑問(ぎもん)(おも)亮介(りょうすけ)
そこで亮介(りょうすけ)は、富士夫(ふじお)高沢(たかざわ)のパシリにされていたこと、
大麻(たいま)無理(むり)やり()わされたらしいこと、
サークルも()けたかったが、高沢(たかさわ)がそれを(ゆる)さなかった、
(おや)大麻(たいま)のことを(はな)すと(おど)されていた、
刑事(けいじ)から()かされます。

亮介(りょうすけ)(はげ)まそうと「ちゅらちゃん」に(あつ)まった(だい)()たち。
「・・もう()えたかなー。」と(だい)()
「じゃがいもが、まだ全然(ぜんぜん)だ。」と(あきら)
(わたし)(つら)(なべ)って大好(だいす)き。ダイエットにもいいらしいしね。」と佳奈子(かなこ)
「・・・・・」
「もう()えたかな。」と(だい)()
「じゃがいもが、まだ全然(ぜんぜん)だ。」と(あきら)
(わたし)(つら)(なべ)って大好(だいす)き。ダイエットにもいいらしいしね。」と佳奈子(かなこ)
「お(まえ)(なん)()(おな)(はなし)してんだよ!」とキレる(だい)()
「なんだよダイエットってよっ!」とキレる(あきら)
「そっちだって○△□×・・・!!」
(さん)(にん)のやり()りに大笑(おおわら)い!

(さん)(にん)(おも)いを素直(すなお)()()める亮介(りょうすけ)
そして亮介(りょうすけ)は、1ヶ月(かげつ)(まえ)(ひさ)しぶりに富士夫(ふじお)()ったと(さん)(にん)(はな)します。
「あの(とき)・・(おれ)があいつの(はなし)をもっと()いてあげていれば、
 こんなことにならなかったかもしれない。」
そう()やむ亮介(りょうすけ)
その(とき)亮介(りょうすけ)富士夫(ふじお)に、高校生(こうこうせい)(ころ)のいたずらを告白(こくはく)
ライブ()音楽(おんがく)関係(かんけい)(しゃ)(よそお)ってスカウトの電話(でんわ)をしていたとは!
富士夫(ふじお)(わら)って(ゆる)しますが、ちょっと(ひど)悪戯(いたずら)ですね。
富士夫(ふじお)亮介(りょうすけ)にある秘密(ひみつ)来月(らいげつ)()()ける、と約束(やくそく)します。

バレンタインのチョコをみんなに(くば)(おおとり)()さん。
亮介(りょうすけ)は、高校(こうこう)3(ねん)(とき)(つくえ)にバレンタインのチョコが3つも(はい)っていたと自慢(じまん)
亮介(りょうすけ)笑顔(えがお)にほっとする(さん)(にん)笑顔(えがお)(やさ)しいです。

蕪木(かぶらき)検査(けんさ)結果(けっか)で、アナフィラキシーショック、急性(きゅうせい)アレルギー反応(はんのう)
あったとわかります。
()(もの)薬物(やくぶつ)などの摂取(せっしゅ)原因(げんいん)()()こされ、ノドに浮腫(ふしゅ)()ばれる
()れができて気道(きどう)(ふさ)ぎ、それによって窒息(ちっそく)状態(じょうたい)
高沢(たかさわ)無理(むり)やり()べさせたのか!?

その(はなし)()いた亮介(りょうすけ)は、富士夫(ふじお)がエビを(むかし)から()べなかったことを
(おも)()します。
意識(いしき)朦朧(もうろう)としていて、自分(じぶん)から()べてしまったのだろうと()()ける亮介(りょうすけ)・・。

屋上(おくじょう)
富士夫(ふじお)二人(ふたり)原付(げんつき)バイクで()かけた卒業(そつぎょう)旅行(りょこう)のことを(おも)()こす亮介(りょうすけ)
(よる)()(かこ)んで(かた)()二人(ふたり)
(おれ)らはさ、(まわ)りのヤツラからしたら、(らく)でいいよなって(おも)われてるんだろ?
 親父(おやじ)病院(びょういん)()げばいいんだからってさ。」と亮介(りょうすけ)
(おれ)全然(ぜんぜん)(ちが)うと(おも)ってるんだけどね。」と富士夫(ふじお)
「え?」
「うちの親父(おやじ)すげー(こわ)いしさ。
 ムカつくこと(おお)いけど、医者(いしゃ)としての(うで)だけは半端(はんぱ)なくいいからさ。
 (おれ)はあの(ひと)(あと)()ぐのが、どの仕事(しごと)よりも大変(たいへん)だと(おも)ってるし。
 自分(じぶん)には無理(むり)だなって(おも)いそうになるんだけど。
 でも、だからこそあの(ひと)(あと)()ぎたいって(おも)ったんだ。
 こんなやりがいのある仕事(しごと)()のどこ(さが)したってないしね。」

富士夫(ふじお)がそう(かた)っていたことを(かんが)える亮介(りょうすけ)
そこへ、(あきら)がやってきた。
(なん)でこんなことになってるんだろう。
 あいつさ、絶対(ぜったい)大麻(たいま)なんかやるやつじゃなかったんだよ。
 (おれ)なんかに(くら)べたら、ずっと()(あし)()いててさ。
 まっすぐ(ある)いてきたはずなのに。」
(おれ)もさ、高校(こうこう)(とき)のダチが()(にん)()んでてさ。
 時々(ときどき)(おも)うんだよな。
 そいつらより、(なが)()きる資格(しかく)あるのかなって。
 でも、そんなこと(かんが)えたってしょうがねーんだよ。
 (おれ)たちに出来(でき)ることなんてさ、せいぜいそいつらより、
 ()ずかしくない()(かた)()せることぐらいしか出来(でき)ねーんだよ。」

この(とき)亮介(りょうすけ)(こえ)をかけたのが、(だい)()ではなく
(あきら)だったことがなんだか()かったです。

研究(けんきゅう)(しつ)
「やっぱり(おれ)富士夫(ふじお)(くん)家族(かぞく)()ってくるわ。
 (おれ)たち・・真実(しんじつ)()()ってない()がする。
 このままじゃ亮介(りょうすけ)・・富士夫(ふじお)(くん)()を、
 ちゃんと()()えられない()がするんだよ。」と(だい)()
「・・・あの、やっぱり意識(いしき)朦朧(もうろう)としてたからって、
 携帯(けいたい)をジュースの(なか)()れて、
 しかもピザまで()べるって(へん)じゃないですか?
 (ぼく)体内(たいない)(ふく)まれる大麻(たいま)(りょう)がどれ()だったのか、
 もう一度(いちど)調(しら)べてきます!」と(あきら)(たいら)
()かけようとする(だい)()佳奈子(かなこ)()う。
「ちょっと()って!
 (わたし)()く。」

五十嵐(いがらし)病院(びょういん) 院長(いんちょう)(しつ)
「あいつのせいで病院(びょういん)信頼(しんらい)はがた()ちだ。
 大麻(たいま)()()したのも、どうせ(わたし)へのあてつけだったんだろう。」
富士夫(ふじお)(ちち)小野(おの)武彦(たけひこ))。
「あの、死因(しいん)のことなんですけど、」と(だい)()
警察(けいさつ)から連絡(れんらく)があって報告(ほうこく)()けている。
 エビのアレルギーで間違(まちが)いない。」
富士夫(ふじお)(くん)のアレルギーってどの程度(ていど)のものだったんですか?」
「アレルギー検査(けんさ)のスコアは、最高(さいこう)()の6だった。
 ()べたら(いのち)()とす可能(かのう)(せい)十分(じゅうぶん)にあった。」
本人(ほんにん)は、その危険(きけん)(せい)についてご存知(ぞんじ)だったんですか?」と佳奈子(かなこ)
「もちろんだ。
 小学校(しょうがっこう)5(ねん)(とき)に、一度(いちど)学校(がっこう)でエビフライを()べて、
 ()()けているからな。
 ・・それなのにあのバカときたら!」
「・・・」

富士夫(ふじお)(からだ)(のこ)っていた大麻(たいま)(りょう)はほんのわずかだった。
朦朧(もうろう)としていないとしたら、(べつ)(だれ)かが携帯(けいたい)をジュースに()れたのか?

富士夫(ふじお)(とお)っていた小学校(しょうがっこう)(おとず)れる(だい)()佳奈子(かなこ)
キャベツとレタスにはマヨネーズ()佳奈子(かなこ)
キャベツにはソース、レタスにはドレッシング()(だい)()
()(いあ)いをしていると
二人(ふたり)ともトマトは(しお)()!)
担任(たんにん)先生(せんせい)がやって()た。

研究所(けんきゅうじょ)(もど)った二人(ふたり)
亮介(りょうすけ)友達(ともだち)(いえ)()ったら卒業(そつぎょう)アルバムって()る?
 富士(ふじ)夫君(ふくん)ちのテーブルの(がわ)に、高校(こうこう)卒業(そつぎょう)アルバムが()いてあったんだよ。」
「それがどうしたんだって。」
(なか)()くなかった富士夫(ふじお)(くん)高沢(たかさわ)が、
 どうして卒業(そつぎょう)アルバムを()てたんだって(おも)う?」
「・・・」

そこへ、(あきら)(たいら)()()んでくる。
(だい)()さん!()いて(くだ)さい!
 警察(けいさつ)()()わせたら富士(ふじ)(おっと)さんの携帯(けいたい)高沢(たかさわ)指紋(しもん)はついて
 いませんでした!」
「え?」
「じゃあやっぱり、意識(いしき)朦朧(もうろう)としてコップの(なか)()れたってことか?」と(あきら)
「でも、蕪木(かぶらき)さんの(はなし)では、朦朧(もうろう)とするほどの大麻(たいま)(りょう)じゃ
 ないみたいなんです。
 (ぼく)色々(いろいろ)(かんが)えたんですけど、()(すべ)ったんじゃないか・・」
みんなの(はなし)()きながら、(だい)()()()じて(かんが)()み・・。

電話(でんわ)番号(ばんごう)
 (おれ)たち大事(だいじ)なことを見逃(みのが)していたんだよ。」と(だい)()
「え?」と亮介(りょうすけ)
亮介(りょうすけ)()こう!」

二人(ふたり)()かった場所(ばしょ)は、五十嵐(いがらし)病院(びょういん)
「また(きみ)か。
 警察(けいさつ)からも報告(ほうこく)()けた。
 富士夫(ふじお)自分(じぶん)で、エビが(はい)ったピザを(くち)(はこ)んだということで、
 間違(まちが)いないらしいじゃないか。
 (おや)()いなりで医学部(いがくぶ)(はい)って、(わる)連中(れんちゅう)()()まれて。
 挙句(あげく)()てには、エビが(はい)っていたことにも()づかずに、
 ピザ()べて()ぬなんてな。
 (すく)いようの()いバカ息子(むすこ)だったってことだ。」と富士夫(ふじお)(ちち)
最近(さいきん)給食(きゅうしょく)ってちゃんとしてるんですね。」と(だい)()
「うん?」
(ぼく)らの(ころ)は、献立(こんだて)にこと(こま)かく、アレルギーについての標記(ひょうき)なんて
 なかったんですけど。」
(わたし)(いそが)しいんだよ。(きみ)と、世間(せけん)(はなし)をしている時間(じかん)はない。」
小学校(しょうがっこう)5年生(ねんせい)(とき)富士夫(ふじお)(くん)はどうしてエビフライを()べたのか
 ()になったんです。」
「・・・」
当時(とうじ)担任(たんにん)だった新田(にった)先生(せんせい)に、その()のことを()きました。
 危険(きけん)だと()かっていながら、どうしてエビフライを()べたのか。」

富士夫(ふじお)給食(きゅうしょく)でエビを(のこ)したことをクラスメートに
医者(いしゃ)息子(むすこ)だから(いえ)でも(あま)やかされているんだろう!」
「いいよな、(おれ)医者(いしゃ)()()まれたかった!」
(ひとし)()われ、(のこ)したエビフライを(くち)(はこ)んだのだった。

富士夫(ふじお)(くん)病院(びょういん)(はこ)ばれた(とき)に、ポツリと()ったそうです。
 (おとこ)には、(まも)らなきゃいけないプライドがあるって。
 お(とう)さんにいつも()われているんだって。」と(だい)()
「・・・」
富士夫(ふじお)(くん)必死(ひっし)()べたんですね。
 どうしても(ゆず)れないプライドを(まも)るために。
 だから今回(こんかい)()べたんです。エビが(はい)ったピザを。」
「・・・」
現場(げんば)(のこ)されたコップのジュースの(なか)に、携帯(けいたい)電話(でんわ)(はい)っていました。
 (はじ)めは、意識(いしき)朦朧(もうろう)として()れたんだと(おも)っていました。
 でも、そうじゃないと(おも)います。
 富士夫(ふじお)(くん)は・・自分(じぶん)意思(いし)()れたんです。」
「・・・どうして、そんなことをする必要(ひつよう)があるんだ?」
(おそ)らく、(かね)(こま)っていた高沢(たかさわ)は、大麻(たいま)(あたら)しい(きゃく)発掘(はっくつ)しろと
 (せま)ったんです。
 それを拒否(きょひ)するために、富士夫(ふじお)(くん)携帯(けいたい)電話(でんわ)をコップの(なか)()れました。
 自分(じぶん)大切(たいせつ)(ひと)たちに、電話(でんわ)されたくなかったんじゃないでしょうか。」
「・・・」
現場(げんば)には、高校(こうこう)卒業(そつぎょう)アルバムがありました。
 (へん)だな、と(おも)ったんです。
 (なか)()かったわけでない二人(ふたり)が、どうして卒業(そつぎょう)アルバムを()たんだろうって。
 きっと・・卒業(そつぎょう)アルバムの住所(じゅうしょ)(ろく)()て、
 高沢(たかさわ)電話(でんわ)しろと(せま)ったんです。
 富士夫(ふじお)(くん)は、亮介(りょうすけ)たちの(まえ)では、(むかし)()わらない自分(じぶん)でいたかった
 んだと(おも)います。
 そういうプライドがきっとあったんです。
 それは・・富士夫(ふじお)(くん)がどうしても(ゆず)れなかった一線(いっせん)だったと(おも)います。」
「・・・」
富士夫(ふじお)(くん)は・・自分(じぶん)意思(いし)()べたんですよ。
 (いのち)()けてでも!(まも)りたかったプライドの(ため)に!」

ここで映像(えいぞう)は、富士夫(ふじお)電話(でんわ)をしろと(せま)高沢(たかさわ)のシーンに()()わります。
このシーンは()ていて(つら)かった!

(おれ)も・・(じつ)勘違(かんちが)いしていました。
 あいつのことを・・(いち)()でも本気(ほんき)(うたが)った自分(じぶん)が・・
 本当(ほんとう)(なさ)けないです。
 お(とう)さん、さっき富士夫(ふじお)は、(おや)()いなりで医者(いしゃ)目指(めざ)してたって 
 ()ってましたけど・・それは(ちが)うんです。
 富士夫(ふじお)は、自分(じぶん)(えら)んだんです。
 お(とう)さんの後姿(うしろすがた)()うって()めたんです。
 (おな)(みち)(ある)いていこうって。
 あいつ・・ちゃんと自分(じぶん)()めたんですよ。」と亮介(りょうすけ)
「・・・」
富士夫(ふじお)は、(むかし)から全然(ぜんぜん)()わってなかったんですね。
 (おれ)なんかより・・ずっとずっと(おとこ)らしくて。
 プライド()って・・・最後(さいご)まで()きたんですね。」
亮介(りょうすけ)言葉(ことば)()()富士夫(ふじお)(ちち)
「あいつに()ずかしくないように・・(おれ)も・・
 ちゃんと(ある)()さなきゃなって(おも)いました。」
亮介(りょうすけ)言葉(ことば)に、そして富士夫(ふじお)(ちち)(なみだ)に、(だい)()(ひとみ)からも(なみだ)がこぼれ・・。

(かえ)(みち)
(おれ)、こっちだから。」と亮介(りょうすけ)
「そう。」
「じゃあ!」
「じゃあ。」
別々(べつべつ)(みち)()二人(ふたり)
「・・・(だい)()!」
「あ?」
「ありがとな!」
清々(すがすが)しい笑顔(えがお)()せる亮介(りょうすけ)に、(だい)()笑顔(えがお)(こた)える。

2月(にがつ)14(にち)、いつもよりお洒落(しゃれ)している(あきら)(たいら)(だい)()
(あきら)(たいら)今日(きょう)だけお洒落(しゃれ)したってチョコっつーのは(もら)えない
 もんなんですよ。」と亮介(りょうすけ)
「アキさんから義理(ぎり)チョコぐらいもらえるかなと(おも)ったんですけど。」と(あきら)(たいら)
(わたし)そういうの(くば)るほど可愛(かわい)げのある(おんな)()じゃありませんから。」
「だってさ!」と(だい)()
「だろ!」と亮介(りょうすけ)
「そんなこと()いつつ、亮介(りょうすけ)さんだって今日(きょう)気合(きあい)(はい)っていませんか?」
「そりゃあだってさ、チョコ()ってきてくれる(おんな)()とは
 そのままデートって可能(かのう)(せい)もあるんだから。」
「そんな奇特(きとく)(おんな)()いるの?」と佳奈子(かなこ)
「ご心配(しんぱい)なく!(ひと)心配(しんぱい)より自分(じぶん)心配(しんぱい)しろよ。」と亮介(りょうすけ)

そんな(なか)亮介(りょうすけ)小包(こづつみ)(とど)く。
(はこ)(なか)は・・バレンタインのプレゼントだ!
「ほら!
 (おれ)はな、お(まえ)らが(おも)ってるより断然(だんぜん)モテるんだよ!」
得意(とくい)げに(はこ)()けてみると・・(あか)いハートの(はこ)(なか)に、メモが(いち)(まい)

亮介(りょうすけ)
 高校(こうこう)3(ねん)のとき、(つくえ)にバレンタインのチョコ
 3つは()ってたって大騒(おおさわ)ぎしてただろ?
 あれ()れたのオレだ。
 ざまあみろ
 富士夫(ふじお)

「なんだよ・・(かく)(ごと)って・・これかよ・・。
 あいつ・・ほんとバカだよ・・。」
富士夫(ふじお)(おも)(なみだ)する亮介(りょうすけ)・・。

亮介(りょうすけ)(ちち)(もと)(おとず)れる。
(おれ)さ、(ちい)さい(ころ)から、ずっと(かんが)えていたんだ。 
 親父(おやじ)みたいになれるのかなって。
 親父(おやじ)みたいに、立派(りっぱ)医者(いしゃ)になれるのかって、
 ずっと不安(ふあん)だった。
 その、責任(せきにん)のある立場(たちば)自分(じぶん)()けるのか、
 正直(しょうじき)全然(ぜんぜん)自信(じしん)が、」
大丈夫(だいじょうぶ)だ。心配(しんぱい)するな。
 (おれ)()うとおりにしてれば、自信(じしん)なんてあとからついてくる。」
「・・・それじゃダメだなって(おも)ったんだよ。
 それじゃ・・親父(おやじ)()えられないなって。 
 だから・・(おれ)(べつ)(みち)(すす)もうって(おも)ったんだ。」
「お(まえ)・・(とう)さんの決定(けってい)刃向(はむ)かうのか!?」
刃向(はむ)かうんじゃない。
 人間(にんげん)として、()えたいから。
 自分(じぶん)(あし)で、自分(じぶん)()めた(みち)(ある)くんだよ。」
「・・・」
「だから・・・(おれ)法医学(ほういがく)やめないから。」
亮介(りょうすけ)はそう()一礼(いちれい)し、(ちち)部屋(へや)()ていく。

ドアを()(すわ)()亮介(りょうすけ)
ゆっくりと(かお)()げた(かれ)表情(ひょうじょう)は、とても()れやかで・・。


今回(こんかい)、とても()かったです。

()(のこ)しのピザ、ジュースに()かった携帯(けいたい)電話(でんわ)卒業(そつぎょう)アルバム。
今回(こんかい)真実(しんじつ)欠片(かけら)(むずか)しかった!
まさか、友達(ともだち)と、自分(じぶん)のプライドを(まも)るためだったとは・・。
高沢(たかさわ)富士夫(ふじお)のシーンは、(だい)()たちの想像(そうぞう)なのか、
それとも事実(じじつ)として(えが)いているのか。
このシーンは()ていて(つら)かった。
高沢(たかざわ)(やく)細田(ほそだ)よしひこさんの狂気(きょうき)演技(えんぎ)(こわ)かった。
細田(ほそだ)さんと()えば、『ライフ』での(かい)()(わす)れられません!
そして、(いのち)()覚悟(かくご)必死(ひっし)にピザを頬張(ほおば)富士夫(ふじお)姿(すがた)に、
卒業(そつぎょう)アルバムの亮介(りょうすけ)富士夫(ふじお)笑顔(えがお)に、(なみだ)()ました・・。

亮介(りょうすけ)高校(こうこう)(とき)(もら)ったバレンタインのチョコは富士夫(ふじお)悪戯(いたずら)でした!
デビューしないかと富士夫(ふじお)(だま)した亮介(りょうすけ)(ひど)いと(おも)ってしまいましたが、
こういう冗談(じょうだん)(つう)()う、本当(ほんとう)()友達(ともだち)だったんですね。

そして、亮介(りょうすけ)はやっと、父親(ちちおや)自分(じぶん)(おも)いを()げることが出来(でき)ました。
()かった!やっと()えた!
父親(ちちおや)納得(なっとく)してくれたかな?出来(でき)れば自分(じぶん)(あし)(ある)()した亮介(りょうすけ)
応援(おうえん)してあげてほしいです。


予断(よだん)ですが富士(ふじ)夫役(ぶやく)田中(たなか)(けい)さん、土曜(どよう)ドラマ『(せん)ゲバ』で丁度(ちょうど)
(ころ)されてしまったシーンがあったばかりなので、なんてタイムリー!
田中(たなか)(けい)さん、(ころ)されてしまう(やく)(おお)いですね・・。ちょっと(さび)しい!


想像(そうぞう)(りょく)でパズルのピース(真実(しんじつ))をつなげて、()くなった(ひと)
最後(さいご)遺族(いぞく)(つた)える(だい)()
それが(はず)れてしまうことはないのだろうか、とちょっと心配(しんぱい)
でも、(だい)()によって真実(しんじつ)()った家族(かぞく)(おも)いは(すく)われているのだと
(おも)います。
それに、グラスに()かった携帯(けいたい)電話(でんわ)()
大抵(たいてい)(ひと)意識(いしき)朦朧(もうろう)として()れたのだろうと判断(はんだん)する、
それも、(だい)()(おな)じ"e;妄想(もうそう)"e;"e;予想(よそう)"e;なんですよね。


(あらた)めてオープニングをじっくり()たのですが、これ、いいですね。
遺体(いたい)女性(じょせい)()をかざす(だい)()
その(ひと)(おも)いの欠片(かけら)がパズルのピースのように()い、
(だい)()がその(ひと)(こえ)()(きと)ると、遺体(いたい)女性(じょせい)微笑(ほほえ)みを()かべる。
そして女性(じょせい)(のど)()かび()がる『VOICEヴォイス』ドラマのタイトル。
()くなった(ひと)だって、自分(じぶん)()真相(しんそう)(のこ)された(ひと)(つた)えたいはず。


次週(じしゅう)のゲストは吹越(ふきこし)(みつる)さん。
『ありふれた奇跡(きせき)』でウイーンへ()ったばかりと(おも)ったら・・。^^